2015年6月30日、箱根山の大涌谷で
ごく小規模な噴火が起きました。
6月29日から、箱根山では地震が頻発しており、
噴火警報レベルが2から3に引き上げられました。
これは箱根山では初めてのことです。
もし箱根山が噴火をしたらどうなるのでしょうか。
最後に噴火したのはいつなのでしょうか?
過去の噴火から被害を予想してみます。
箱根山が噴火したら被害はどうなる?
6月30日、箱根山で地滑りにより新たな噴気孔ができていることが確認され、
その噴気孔近くでは火山灰も確認されています。
震度3の揺れも1日に2度、観測されています。
震度3の地震は、ここ最近、火山活動が活発化している中、
初めてのことです。
箱根山の火山活動が活発化する中、
噴火するのではないかという不安が募ってきました。
箱根山が過去に噴火した時はどのような状況だったのでしょうか。
火山の噴火には、主に水蒸気爆発とマグマ噴火、
マグマが地下水に触れて生じるマグマ水蒸気爆発があります。
専門家によると、大規模噴火はほぼないと言われていますが、
箱根山の地下8〜10キロあたりにはマグマ溜りがあるそうなので
大噴火の可能性もなきにしもあらず、ですよね。
気象庁によると、箱根山で噴火が起きても小規模な水蒸気爆発としています。
箱根山で水蒸気爆発が起きた際の影響は?
↓は、箱根山で水蒸気爆発が起きた場合、
どのくらいの範囲にどのような影響が出るのかを予測した
箱根町の火災防災マップです。
水蒸気爆発の場合、東京や神奈川に影響はないようですが、
降灰がかなり広い範囲でありそうです。
箱根山の最後の噴火はいつ?
箱根山は約40万年前から火山活動が始まったそうです。
箱根山の最後の噴火は、なんと約3,000年前!
水蒸気爆発が起きたらしいです。
その時に大涌谷や、山が崩れて川をせき止めて芦ノ湖ができたとされています。
最後の噴火が3,000年前だとすると、
箱根山自体、かなりパワーを溜め込んでいそうな雰囲気ですね。
また、箱根山は約7万年前に破局噴火が起きており、
その噴火の際、火砕流が約60kmほども離れた横浜市西部あたりまで
到達したそうです。
破局噴火とは、地下のマグマが一気に吹き出す壊滅的な噴火で、
今、破局噴火が起きれば、首都圏でも雨のように軽石が降り注ぎ、
1千万人単位の犠牲者が出るほどの大被害となるそうです。
噴火の規模や風向きなどによっても被害状況は変わってきますが、
東北や中部にまで影響が出る可能性があります。
なんとかガス抜き的な小規模噴火のまま、
終息してほしいものです。
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