デビュー小説【火花】が三島賞を僅差で落選したことが
わかりました。
ノミネートされるだけでも本当にスゴイことですが、
僅差ということは賞を受賞する可能性もあったはず。
今回はなぜ落選となったのでしょうか?
又吉直樹の【火花】が三島賞落選なのはなぜ?
又吉直樹の【火花】が「第28回三島由紀夫賞」に
ノミネートされており、5月14日の選考会で、
上田岳弘の【私の恋人】が受賞し、
残念ながら、【火花】は受賞を逃しました。
選考委員の辻原登さんは
「正直言って、『火花』と『私の恋人』で2作受賞でもいいんじゃないかと話した。
最後は挙手で3対2で『私の恋人』に決まりまった」
と説明、わずかな差での落選だったことを明らかにした。
引用元:
上記のコメントのように、本当に僅差での受賞ならず、
だったようですね。
今回、下記の5作品がノミネートされていたようです。
- 上田岳弘:「私の恋人」
- 又吉直樹:「火花」
- 岡田利規:「現在地」
- 滝口悠生:「愛と人生」
- 高橋弘希:「指の骨」
5作品ともレベルが高く、 滝口悠生の「愛と人生」と、
上田岳弘の「私の恋人」、又吉直樹の「火花」が
2回目の選考に入った結果、議論で 滝口悠生の「愛と人生」が選考からはずれ、
選考委員5名の挙手により、上田岳弘の「私の恋人」が受賞となったようです。
最終選考まで残っていたというのは、本当にすごいですよね。
上田岳弘の「私の恋人」ガ受賞した理由のひとつは、
「これからの文学のある一定の方向というか道を切りひらく作品と言って良い」
という評価であるようです。
このあたりの評価で残念ながら、又吉直樹の「火花」は、
受賞を逃したようですね。
又吉の反応は、
「周囲があまりにも重い表情だったので、あぁ落ちたんだな、と思ったけど、
こっちが逆に気を使ってしまった」
と半ば苦笑いで落選の瞬間についての感想を話した又吉。
ただ、ショックというよりは
「候補に入れていただいて、ちゃんと読んでいただけたのがうれしい」と、
サバサバした表情で語った。
今後の活動については
「仕事は芸人が10割。プライベートの時間で小説を書くというスタイルは変えない」
とキッパリ。
「ただ、イヤになったら全部放り出すかも」
とジョーク交じりで語り、周囲を笑わせていた。
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/
と、明るい感じで前向きなところがいいですね。
その表現力などには高い評価を得たようですので、
次回作に期待したいです。
又吉直樹の【火花】とはどういう作品?
【火花】は、売れないお笑い芸人の徳永が、
天才肌の先輩芸人の神谷と出会い、神谷に弟子入りし、
ところから始まる純文学小説です。
私も購入し、今読んでいるところです。
純文学ということで読みにくいかな、と思いつつ、
読み始め、正直最初はちょっととっつきにくかったです。
文章の書き方次第では、少しの文章で終わるような部分が
長々と書かれていて。。(^^;)
でもそれが小説なんですよね。
まだ途中までしか読んでいませんが、
徳永と神谷の掛け合いは面白いですね。
お笑い芸人だからこそのお笑い芸人を的確に
表現できているのだと思います。
又吉直樹のプロフィール
本名:又吉直樹
生年月日:1980年6月2日(34歳)
出身地:大阪府寝屋川市
身長:164cm
血液型:B型
職業:お笑いタレント、脚本家、作家
事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
最終学歴:北陽高等学校
趣味:散歩、読書
追記:(2015年7月16日)
7月16日、又吉直樹の【火花】が芥川賞を受賞しました。
お笑い界初の快挙です。
本当にただただ凄い!としか言いようがありません。
まさか本当に芥川賞を受賞するとは。
純粋に作品を評価してもらえ、芥川賞という大きな賞を
受賞できたということが本当に素晴らしいですね。
次はどのような作品を生み出すのか、
どんな世界を見せてくれるのか楽しみです。
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