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【お見舞い金ガイド】封筒の包み方・書き方・渡すタイミングは?

お見舞い先日、知人のお見舞いのため病院に行ってきました。

お見舞いに行くのは初めてで、お見舞い金の相場金額や封筒の包み方、渡すタイミングなど、どうすればいいのかわかりませんでした。

結婚式のお呼ばれなどはよくあると思いますが、お見舞いはそうそう行くものではないので、いざ行くとなったらよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

お見舞い金も他の慶弔と同様、相場やマナーなどがありますので、知っておいた方がいいですね。

お見舞い金の封筒の包み方や袋の書き方、包むお金の相場、渡すタイミングなどをご紹介します。

 

お見舞いに行くタイミングは?

親戚や友人など親しい人が入院したと聞けば、心配ですぐにでもお見舞いに行きたいという気持ちになると思います。ですが、お見舞いは早く行けばいいというものではありません。

入院されている相手の体調などを考え、タイミングをみて伺いましょう。

通常、手術後数日経ってからのお見舞いがいいでしょう。

お見舞いに行かないほうがいい場合

短期の入院

3日ほどで退院という場合は、体調の悪い中、入院退院と本人もバタバタと気忙しくしているかもしれません。そんな中、お見舞いに行っても逆に相手の負担になってしまう可能性があります。

あまり短期の入院の場合は、お見舞いに行くより退院祝いをしたほうが本人にとっても嬉しいかもしれませんね。

 

手術の前後

手術前は本人の気分的にお見舞いを受ける気分ではないでしょうし、手術後は体調がすぐれない場合もありますので、手術の直前・直後のお見舞は避けましょう。

 

重病の場合

命に関わる病気をされている場合、お見舞いどころではありません。抵抗力が弱っている病状や、合併症など感染が心配されるような時、雑菌を持ち込まないという意味でもお見舞いは避けたほうがいいでしょう。

 

お見舞いはある意味デリケートです。相手の方の病状によって行くタイミングも気をつけなくてはいけませんし、入院となれば寝間着などを着ていますので、その姿を見られたくないという方もいます。

本人と連絡ができるような状態であれば、お見舞いに行ってもいいか、いつお見舞いに行けばいいかなど一言聞いてから行ったほうがいいです。本人と直接連絡ができない場合は、せめてご家族の方に一言お伺いを立てた方がいいですね。

突然のお見舞いに不快になる方もいます。私も自分が入院してたら、いきなり来られると困るタイプです。やはり事前に一言欲しいですよね。それこそ相手の立場に立って考える、ということが大切です。

 

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お見舞い金の相場金額は?

お見舞い金を一体いくら包めばいいのかがわかりにくいのですが、その方との関係性によって金額は異なります。

親・兄弟・親族・親戚 5,000円〜10,000円
知人・友人・ご近所さん 3,000円〜5,000円
同僚 1,000円〜3,000円(有志:一人当たり)
部下 5,000円〜10,000円
上司 3,000円〜10,000円

上記はあくまでも目安で、親しさや気持ちで金額は変わります。親戚でも学生なら3,000円でいいとか、すごく親しい友人や近所の人なら10,000円とかにする場合もあります。

幅はありますが、基本的な包む金額は、3,000円、5,000円、10,000円という単位です。

お見舞い金は、相場の範囲内だとしても、4(死),6(無),9(苦)が絡む金額は縁起が悪いとされており、受け取る方も嫌な気持ちになりますので、避けるようにしましょう。

また、お見舞い金は多ければいいというものではありません。あまりにも多い金額(10万円とか)だと、自分はもう長くないのかな、とか余計なことで悩ませてしまう原因にもなりかねません。入院中はそれでなくても暇で時間を持て余し気味で、いろいろと考えてしまうかもしれないので、相場の範囲内のお見舞い金にしましょう。

基本的に、上司など目上の方にお見舞いに現金を渡すのは失礼とされていますが、最近では現金やギフト券などを贈るということもあります。お見舞い金にするか、お見舞いの品にするか、金額なども職場での慣例に従いましょう。

 

お見舞い金の水引や封筒はどんな種類?

お見舞い金は現金のまま渡さず、祝儀袋などの封筒に入れます。

 

お見舞い金の水引

お見舞いの際の祝儀袋は、病気や怪我が2度とないようにと願い、紅白の『結びきり』か『あわじ結び』を使用します。

『花結び(蝶結び)は、「繰り返す」という意味がありますので、お見舞いには使わないようにしましょう。

水 引
『結びきり』は、固く結ばれ解くのが難しい結び方です。

「一度で終わる」「繰り返すことがない」という意味で、弔事やお見舞い などに使用されます。

『あわじ結び(別名:鮑結び)』 は、『結びきり』同様に解くのが難しい結び方です。

結び目が鮑の形をしていることから『鮑結び』とも呼ばれます。

左右の輪が結び合い、両端を引っ張るとより強く結ばれることから、「末長く付き合う」という意味があります。

お祝い・お悔やみともに使います。

「結びきり」と「花結び」のどちらを使えばいいか迷うときは、『あわじ結び(別名:鮑結び)』を使用しましょう。

『花結び(別名:蝶結び)』は何度でも繰り返し結び直すことができることから、「何度あってもいい」お祝い事に使用します。

「不幸や病気を繰り返す」という意味になることから、弔事やお見舞いには使用しないようにしましょう。

 

お見舞い金の封筒

お見舞い金を入れる封筒は、下記のいずれかの封筒を使いましょう。

封 筒
紅白の水引の封筒 『結びきり』か『あわじ結び』の水引を使用しましょう。
紅白の水引に抵抗がある場合は、左に赤線の入った「御見舞」と表書きが書かれている封筒を使いましょう
白い封筒 紅白の水引に抵抗がある場合や、赤い線が入った封筒が見当たらない場合は、白い封筒を使用しましょう。

災害に遭われた方には白い封筒を使用しましょう。

 

使用してはいけない封筒
二重封筒  「不幸が重なる」という意味に通じるため、お見舞いには使用しないようにしましょう。
不祝儀袋 お見舞いは、病気や怪我などで入院していますが、不祝儀袋だけは絶対に使用しないようにしましょう。

 

お見舞いには、”のし”が付いていない封筒を使用しましょう。

”のし”(封筒の右上の飾り)は本来、”熨斗鮑(のしあわび)”を意味するものです。

”熨斗鮑”とはアワビを薄く削ぎ、乾燥させたもののことで、美味しく保存性も良いため、贈り物として重宝されていました。「熨斗鮑の代わりの品で失礼します」といった意味で封筒についています。

「熨斗鮑で美味しいお酒を召し上がってください」という意味もあるため、”のし”付きの祝儀袋はお祝い事にしか使えません。

お見舞いの場合、地域によって”のし”をつけてもいい地域もありますが、基本的に”のし”が付いていないものにしておけば間違いないでしょう。(”のし”が付いていなくても、”のし袋”と呼びます)

私は今回のお見舞いには、「御見舞」と表書きが書かれた”のし”がついていない赤い線が左に入った封筒を使用しました。近くの百均(キャン・ドゥ)に売られていたので、急なお見舞いにも使用することができました。

 

お見舞金の表書きの書き方は?

表書きには「御見舞」と、「自分の名前」を書きます。

毛筆でなくても、筆ペンで大丈夫です。筆ペンがなければ、黒い太めのフェルトペンやサインペンでも大丈夫です。プリンタでの印刷でも大丈夫です。最近は、パソコンでの印刷という方も増えているようです。

鉛筆や細いボールペン、薄墨の筆ペンはNGです。

1名の場合

『御見舞』の下に名前を書きます。

連名の場合

右から左に、目上→目下の人になるように書きます。

4名以上の場合

全員の姓名を別紙に記入し、封筒の中に入れる。

 

お見舞い金の封筒の裏側は?

お見舞金の封筒の裏側には、金額を左下に書いても書かなくてもいいですが、書いたほうが相手がお返しをする際に役立ちます。

結婚式などの場合、大勢の人がご祝儀袋を一気に受付に渡すため、わからなくならないように住所や名前、金額なども書きますが、お見舞いの場合は表書きの名前のみでもいいとされています。

中袋が付いている祝儀袋を使用する場合は、中袋の表の中央に「金伍千円」などと縦書きで書き、裏面には名前と住所を書きます。

 

お見舞い金のお札の入れ方は?

お見舞いは病状が心配で急いで行くわけですから、お札は新札ではなく普段使っているお札の中から比較的綺麗なものを包むようにしましょう。

 

お見舞い金のお札の入れ方に特に決まりはないようですが、一般的にお祝い時は、お札の肖像がある方を表にし、肖像が上側に来るようにして入れることが多いです。

お札の肖像を裏側にして入れるのは不祝儀のみですので、裏側にならないように気をつけましょう。

 

お見舞い金の袋の包み方は?

お見舞金を入れた祝儀袋の包み方ですが、裏側は下の折り返し部分が上になるように重ねます。お祝い事のときと同じ包み方です。「病が上むきになりますように」という意味合いがあります。

逆にならないように注意しましょう。

 

お見舞いにオススメの品物は?

食べ物・飲み物

食べ物を持っていく場合、食事制限がないかどうかの確認は必要です。

病院では喉が乾きがちですので、手軽に飲んだり食べられるペットボトル飲料やゼリーは重宝されます。

 

小物

身近な人の写真は心の癒しや支えになりますね。心のこもった手紙なども添えるといいでしょう。

入院中はとにかく時間があるので、新聞や本を持っていくのもオススメです。何度かお見舞いに行くなら、読み終わった本は患者さんや付き添いの方が持ち帰るのも大変ですので、回収し新しい本と入れ替えてあげるのもいいですね。

入院中は自由にお風呂に入ることができなかったりするので、ドライシャンプーや汗拭きシートがあるととても喜ばれます。

 

お見舞いにNGな品物は?

お見舞いには持って行かないほうがいい物がありますので下記を参考に注意しましょう。

 

 

最近はお見舞いに花を持っていくことを禁止している病院もあるので、持っていく前に病院に確認をした方がいいでしょう。

花をお見舞いに持って行ってはいけない理由としては、抵抗力が弱っている方が多くいる病院では、花の緑膿菌という菌が原因で感染症を引き起こしたり、匂いが苦手な患者さんもいたり、花の水が変えられず水が腐ってしまったり、といろいろな理由があるようです。

 

食べ物

食べ物のお見舞い品は、食事制限にかかっていないかどうかなど、ナースステーションで一度チェックを受ける場合もあるそうです。

 

パジャマなど形が残る日用品はお見舞いの品としては、あまり良くありません。退院後、そのパジャマなどを見て辛い記憶を思い出すことになるからです。重病の方の場合、特に持ち続けていたくないという理由からパジャマなどは退院後に処理するという方もいますので、できればお見舞い品は消えもの(食べたらなくなる物など)がいいでしょう。

 

お見舞い金を渡すタイミングは?

お見舞いは短時間で済ますべきですので、お見舞い金は、病室に入ったらすぐに渡しましょう。早めに渡しておくと、渡し忘れることもありませんね。

本人が睡眠中や付き添いの方もいない場合、お見舞い品はナースステーションで預かってもらえる場合がありますので、確認してみましょう。お見舞い金は預かってもらえない場合が多いようです。

 

お見舞い金の渡し方は?

お見舞い金やお見舞いの品はご本人に見せた後、付き添いのご家族の方がいればその方に渡しましょう。

お見舞い金を渡す際は、「何がいいか迷ったのですが、お見舞い品の代わりに」といった旨の言葉を言って渡せば失礼になりません。

 

お見舞い金を郵送する場合は?

遠方にいる方の場合、お見舞い金を郵送したいという場合があると思います。

お見舞い金を郵送する場合、普通郵便で送ることは違法となります。紛失の恐れもありますので、必ず『現金書留封筒』に”のし袋”を入れて送りましょう。

『現金書留封筒』(21円・税込)は、郵便局の窓口で購入します。ポストに投函はできませんので、郵便局も窓口に出しましょう。送る際、印鑑が必要ですが、署名でも代用可能です。

手紙を入れる場合は、便箋に書き、現金書留封筒に”のし袋”と手紙を入れて送りましょう。”のし袋”の中に手紙を入れる必要はありません。

基本料金 : 82円

現金書留封筒 : 21円

現金書留料金 : 1万円までは430円、それ以降5,000円ごとに10円

1万円を送る時は、82+21+430=533円

3万円を送る時は、82+21+430+40=573円

となります。

 

お見舞い金の勘定科目は?

お見舞い金を会社の経費で支出する場合の勘定科目は、渡す相手によって異なります

 

取引先に渡した場合は、『交際費』

自社の従業員に規定範囲内でのお見舞い金は、『福利厚生費』

災害見舞金は、『寄付金』となります。

 

受け取った側は、『雑収入』となります。

 

ちなみに、お見舞い金は非課税です。

 

お見舞いのマナーや注意点

お見舞いにはマナーや注意したほうがいいことがあります。

 

 

まとめ

お見舞いの一番の目的は、相手の方を思いやり元気づけることです。お見舞い金やお見舞い品はその気持ちを表した物です。色々とマナーはありますが、全て相手の方を思えばこそのもの。

相手の方は来てくれるだけでも嬉しいものだと思いますが、相手の方が(自分を気遣った言葉をかけてくれている、自分のことを思ってくれているんだな)と感じられるような心の込もったお見舞いができるといいですね。

 

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