4月13日、蔵王山の噴火の警戒レベルが
引き上げられ、噴火が懸念されています。
もし噴火した場合に備えて、
ハザードマップは事前に確認をしておいた方がいいですね。
また、蔵王山が噴火すると被害はどのようになるのでしょうか。
現在の状況などをまとめました。
蔵王山の現在の状況は?
宮城県と山形県の県境に位置している蔵王山では、4月13日に
噴火の可能性があるとして、警戒レベルが引き上げられました。
「噴火予報(平常)」から「火口周辺警報」へと引き上げられたのは、
今回が初めてです。
これは、火口周辺の立ち入りを禁じるレベル2(火口周辺規制)に
相当します。
4月14日現在、蔵王山では火山性地震が頻発しており、
4月に入って197回観測されています。
震源は、山頂近くの火口湖の「お釜」付近とみられています。
蔵王山では、去年の10月頃に、既に火口湖に白濁が確認されていましたので、
予兆だったのかもしれません。
蔵王山の噴火による被害予測は?
仙台管区気象台によりますと、13日の段階で想定されているのは、
小規模な水蒸気噴火だそうです。
火口周辺のおおむね1.2kmの範囲では、大きな噴石に警戒が必要としています。
蔵王山が最後に噴火したのは、1940年です。
去年9月の御岳山噴火の際には噴石により、多くの命が奪われる大惨事となりました。
もし蔵王山が噴火すれば、御嶽山の時よりも多少大きな噴火になる可能性があるそうです。
その被害想定によると、風向きによってはおよそ40km離れた仙台市でも
降灰が予想されています。
これは仙台空港も含まれています。
そのため、仙台空港を発着する飛行機の他、
電車や新幹線の運行もストップすることが危惧されています。
さらに河口付近では、噴火して飛び出た噴石が雪を溶かして
水になって山肌を駆け下りるような泥流が起こる可能性があります。
雪が解けて発生した大量の水が土砂や岩石を巻き込みながら
平野部まで到達する可能性も指摘されています。
噴火への不安が募る一方、ふもとの温泉街などでは、
温泉街やふもとの観光施設については、火口付近から
10km以上距離があることから、
ゴールデンウィークを前に観光面への打撃も懸念されています。
蔵王山噴火時のハザードマップは?
宮城県の蔵王町役場では、警戒本部会議が開かれ、
避難所の設置や風評被害防止への意見交換が行われたり、
山形・宮城両県では、過去最大規模の噴火を基に想定し、
ハザードマップを作成しています。
今、かなり危険ですので、蔵王山に登山は控えたほうがいいでしょうね。
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