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エボラ出血熱とは?弱点は?感染ルートは?

エボラウイルス

出典:http://www.irasutoya.com/

エボラ出血熱が猛威を振るい、

日本への上陸が心配されています。

 

もし日本に感染者が出たら、

どうすればいいのか、不安になります。

 

エボラ出血熱に対する正しい知識を学び、

もしもの時も感染を防ぐことが出来るように、

パニックにならないようにしたいですね。

 

エボラウイルスの感染から身を守るために、備えるべき正しい知識や

弱点などまとめました。

WHOの発表では、エボラ出血熱は、12月以降、感染力が増し、

1週間に最大1万人ペースで拡大する可能性があると、発表されました。

 

その脅威は世界中に広まりつつあります。

 

10月6日、スペインでエボラ出血熱の患者の治療をしていた看護師が2次感染し、

アフリカ大陸以外で初めてエボラ出血熱の感染が確認されました。

 

エボラ出血熱が、日本に入ってくる可能性も0ではありません。

 

エボラと聞くと、致死率も高く、インフルエンザなどとは比べ物にならないくらい

怖い病気ですが、医療施設の整っている先進国では治る可能性もあります。

 

エボラ出血熱とは?

もともとは、オオコウモリがエボラウイルスを持っていました。

その後、オオコウモリから野生動物へ感染し、

野生動物を介して人へ感染するという2つのルートがあります。

 

アフリカの一部の地域では、オオコウモリや野生動物を食べる習慣がある場所があります。

それによって、人間へウイルスが移っていったという背景があります。

 

エボラウイルスは、1976年にスーダンで初めて発見され、

最初の犠牲者となった男性の出身地にある川(エボラ川)の名前が名づけられました。

 

今回のエボラ出血熱は、西アフリカの中心部で猛威を振るっていましたが、

現在ではアメリカとスペインを含む7か国で感染が確認されています。

 

エボラ出血熱の感染者(疑い含む)は9936人、 死者は4877人(10月19日時点)

となっています。

 

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エボラ出血熱に感染するとどうなるのか?

エボラ出血熱の初期症状は?

発症から1週間の初期症状は、

発熱・頭痛・嘔吐・下痢など、インフルエンザに似た症状が1週間程度続きます。

 

アフリカでは、マラリア、デング熱など現地の風土病に似ています。

 

そのため、発症してすぐにエボラ出血熱であるということがわかりにくい

傾向があります。

 

7日~10日の末期症状は、

吐血や歯肉・結膜・皮膚など、通常なら出血しない場所から外出血や内出血し、

この出血が続くと、約3日以内に、出血性ショックや多臓器不全で死に至ります。

 

エボラ出血熱の最大の恐怖は、致死率が約70%で、治療薬がないということです。

 

これまで小さな集落だけでおきていた病気だったため、

薬を開発しようという動きがありませんでしたが、

世界に広がりを見せているため、今後は治療薬の開発が進むのではないでしょうか。

 

エボラ出血熱は、どうやって感染するのか?感染ルートは?

エボラ出血熱は、感染者の体液に触れることで感染します。

(血液・汗・唾液・嘔吐物・排泄物など)

 

感染例1

感染者の体液に触れた手で、目・鼻・口を触り感染

 

感染例2

指のささくれなど傷口から入り、感染

ウイルスが人だとすると、ささくれは大きな扉のようなものなので、

十分感染する可能性があります。

 

感染例3

咳やくしゃみから、唾液や鼻水が付着し、感染

少しついただけでも接触感染してしまいます。

 

感染例4

体液が物を介して間接的に感染

感染者が使ったドアノブやリモコン、携帯を触ることで感染する。

 

空気感染は今のところはしないといわれています。

 

初期症状の段階では、治っている人もいます。

 

きちんとしたところで、点滴をして脱水症状を補う、

出血したら輸血するということができれば治る可能性がありますが、

アフリカでは、そのようなことができず、

環境的になかなか防げないため、広がっていってしまったようです。

 

なぜ感染が広がっているのか?

エボラのウイルスの潜伏期間中は判別不能です。

 

 

感染しても、症状が出ない潜伏期間に、

いろいろなところに移動ができるため、

潜伏期間が終わると、ウイルスを撒き散らす結果となり、

移動先で感染者が出るという広がり方を見せています。

 

アメリカでは、国内でエボラ出血熱患者を

治療していた看護師が2次感染しました。

十分な教育を受けていない看護師が

防護服を脱ぐ際、患者の体液に触れたことによって感染してしまったようです。

 

日本でのエボラ出血熱の対応は?

日本国内で入国者が最も多い施設である成田空港の

検疫所(感染者の確認を行う)では、

これまで、入国者全員をサーモグラフィで見て、体表温度をチェックしていました。

 

が、エボラウイルスの潜伏期間は確認できないため、

厚労相は8月から検疫を強化しました。

 

エボラウイルスの最長の潜伏期間である過去21日以内に、

ギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリア、コンゴ共和国への

渡航者に対して検疫間への申告を呼びかけています。

 

10月21日からは、感染者の多い国への渡航者に

1日2回の体調申告の義務付けを決定しました。

 

厳密な封じ込めを行うよう、対応をしていますが、

どんなに厳しいチェック体制を整えていても、

見逃される可能性は0ではありません。

 

日本国内でエボラ出血熱が発症した場合、搬送される指定病院は、

全国45の指定病院があります。

 

その一つである横浜市立市民病院では、

感染に備え、防護服を脱ぐ訓練が毎日のように行われています。

 

手袋のはずし方は、

指を内側に入れてはずし、外側についた

患者の体液が直接肌に触れないようにします。

 

これまで防護服は1人で脱いでいましたが、

アメリカでの2次感染を受け、

2人1組で脱ぐようマニュアルを変更していました。

 

廃棄物の処理方法も徹底しており、

体液がついた防護服などは、

高圧蒸気や薬品で滅菌してから廃棄することが

義務づけられています。

 

このように、国内では水面下で

エボラ出血熱感染への備えが着々と進められています。

 

日本では、45か所という広い範囲で対応することが出来るように

体制が整っています。

この45か所の病院には、感染症のプロ中のプロがいます。

 

アメリカの場合、感染症のプロがいないところに

行ってしまう可能性がありましたが、

いろいろな病院にいってしまうよりも、

ちゃんと決められた場所で封じ込めることが出来るよう、

日本は体制として整っています。

 

エボラ出血熱に感染しても助かる可能性は?

エボラ出血熱に感染しても、約5割の割合で出血しないケースがあります。

 

発熱や激しい嘔吐や下痢で脱水症状により、

アフリカでは亡くなる人が多かったのですが、

日本のように医療設備が整っていれば、

解熱剤や点滴など対症療法で回復することもできます。

 

その点では、日本は医療設備が整っており、非常に心強いです。

 

フランスの国立保健医学研究機構は、

ギニアで来月から感染者に対する「アビガン錠」の臨床試験を行うと発表しました。

 

富山化学工業は、「アビガン錠」を2万人分保有しており、

今後生産を拡大する予定だそうです。

 

こうした新しい治療薬にも期待したいものです。

 

エボラ出血熱から回復した事例

アメリカのケント・ブラントリー医師は、

エボラ出血熱から回復しましたが、

治療方法として、エボラ出血熱から回復した少年の血清や

未承認薬を投与しました。

 

エボラ出血熱から回復した人の血液の中には

抗体ができているので、理論的には、それを入れればいいということになりますが、

博打的要素もあり、別の病気(エイズや肝炎など)に

かかるかもしれないという可能性もあります。

 

エボラウイルスの弱点は?

エボラウイルスは、熱や殺菌消毒に弱いという弱点があります。

 

そのため、エボラの感染から身を守る方法として、

予防には手洗いが有効となります。

 

 

上記の2つは、頻繁に行った方がいいです。

 

手を洗う、吐物の処理をする、汚染物のシーツを洗う、

手袋を内側からはずすということをみんなが学べば、

エボラウイルスのみでなく、

これからやってくるノロウイルスやインフルエンザに対する予防にもなります。

 

エボラウイルスは、感染力は強いですが、

ウイルスのしぶとさという面では普通なのだそうです。

 

当たり前のように感じますが、通常の手洗いが非常に有効です。

 

他の病気にも有効なので、これから冬の季節を迎えるにあたっては、

ぜひ手洗いを心がけたいものです。

 

追記(10月28日):

日本の感染症患者(エボラ含む)受け入れの45の指定医療機関一覧

【特定感染症指定医療機関】

成田赤十字病院(千葉県)

国立国際医療研究センター病院(東京都)

りんくう総合医療センター(大阪府)

※成田赤十字病院とりんくう総合医療センターは第一種感染症指定医療機関でもある

【第一種感染症指定医療機関】

市立札幌病院(北海道)

盛岡市立病院(岩手県)

山形県立中央病院(山形県)

福島県立医大病院(福島県)

JAとりで総合医療センター(茨城県)

自治医大病院(栃木県)

群馬大病院(群馬県)

埼玉医大病院(埼玉県)

成田赤十字病院(千葉県)

都立墨東病院(東京都)

都立駒込病院(東京都)

荏原病院(東京都)

横浜市立市民病院(神奈川県)

新潟市民病院(新潟県)

富山県立中央病院(富山県)

福井県立病院(福井県)

山梨県立中央病院(山梨県)

長野県立須坂病院(長野県)

岐阜赤十字病院(岐阜県)

静岡市立静岡病院(静岡県)

名古屋第二赤十字病院(愛知県)

伊勢赤十字病院(三重県)

大津市民病院(滋賀県)

京都府立医大病院(京都府)

市立堺病院(大阪府)

大阪市立総合医療センター(大阪府)

りんくう総合医療センター(大阪府)

神戸市立医療センター中央市民病院(兵庫県)

兵庫県立加古川医療センター(兵庫県)

奈良県立医大病院(奈良県)

日赤和歌山医療センター(和歌山県)

鳥取県立厚生病院(鳥取県)

松江赤十字病院(島根県)

岡山大学病院(岡山県)

広島大学病院(広島県)

山口県立総合医療センター(山口県)

徳島大学病院(徳島県)

高知医療センター(高知県)

福岡東医療センター(福岡県)

佐賀県医療センター好生館(佐賀県)

長崎大学病院(長崎県)

熊本市立熊本市民病院(熊本県)

沖縄県立南部医療センター・こども医療センター(沖縄県)

琉球大学病院(沖縄県)

引用元:http://www.asahi.com/articles/ASGBQ66VFGBQULBJ01W.html

 

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