今年はインフルエンザが例年より早い流行を見せています。
既に学級閉鎖になっているところもあるそうです。
なぜ今年は早く流行しているのでしょうか?
その原因や予防接種の価格についてまとめました。
目次
インフルエンザが既に流行!
今年は、11月からインフルエンザの患者が急増しています。
ある病院のインフルエンザの患者数は、
去年12月は14人だったのが、今年の12月1日~3日の3日間で
既に20人以上となっているそうです。
例年は12月からインフルエンザの患者が出るのですが、
1か月半ぐらい早いそうです。
インフルエンザの全国的な流行も早まっています。
全国の医療機関から報告された
インフルエンザ報告数(11月17日~23日 厚労省発表)は、
インフルエンザの患者数が4619人と、前週の約2.6倍に急増しているそうです。
去年の11月第4週は、北海道だけ流行していましたが、
今年の11月第4週は11都県に感染が拡大しています。
既に学校閉鎖になっている学校もあるらしいです。
今年は、東京も11月に既にインフルエンザの流行期に入りました。
7年ぶりとなる早い流行ですが、2007年は過去3番目に感染者が多い年でしたので、
同じ状況だと考えると、今年もかなり感染者が増えることが既に懸念されています。
なぜ、今年はインフルエンザの流行が早いのか?
今年は例年よりインフルエンザの流行が早まっていますが、
11月の半ばに非常に寒く湿度の低い時期があったため、
それがきっかけとなって増えていった可能性があるそうです。
11月13日~19日にかけて、最低気温が一桁台になるなど、
寒い日が続いていました。
また空気が乾燥すると、喉など粘膜の防御機能が低下し、
インフルエンザにかかりやすい状況となります。
11月13日~19日の湿度は、ほとんど50%以下で
感染が広がりやすい条件が整っていました。
今年流行のインフルエンザは、A香港型!
今シーズン、猛威を振るっているのが、「A香港型」の流行です。
A香港型は、重い症状のことが多く、熱が高かったり、ぐったりしたり、
肺炎を合併する率も高く、重篤化しやすいインフルエンザです。
日本で流行の原因となるインフルエンザウイルスは、主に「A型」と「B型」の二つです。
A型には、5年前に流行した新型インフルエンザウイルスとA香港型の2種類がありますが、
先月から流行が拡大しているのは、A香港型です。
さらに、A香港型は、毎年少しずつウイルスが変化しているため、
ワクチンの株と合っている場合は効果が上がりますが、
それがずれていると効きにくくなる可能性があります。
変異しやすいため、ワクチンが効きにくい事もあるというA香港型は、
毎年少しずつ形を変えながら、毎年流行するという厄介なウイルスです。
A香港型の特徴
- 重篤化しやすい
- 肺炎などの合併症を引き起こしやすい
とくに小さい子供や、持病を持った高齢者の方は重篤化しやすいそうです。
子供や高齢者と住んでいる人は特に手洗い、うがいに注意をして感染させないことが重要です。
簡単な手洗いで済ませる人も多いと思いますが、
爪、指の間、手首なども、しっかりと石けんで洗いましょう。
インフルエンザの予防接種の料金は?
インフルエンザワクチンの料金は、住んでいる場所や、病院によって
変わってきます。
私が都内の某個人病院でインフルエンザワクチンを接種した時は、
子供も私も1回3,000円でした。
子供は2回接種する必要がありますので、合計6,000円です。
友人は、1回4,000円だったそうです。
インフルエンザの予防接種は、保険外診療になるため、
病院が自由に価格設定をできるため、価格が異なってくるようです。
費用は掛かりますが、子供などはインフルエンザ脳症などになると、
後遺症が残ったりすることもあるので、インフルエンザにかからないに越したことはありません。
インフルエンザワクチンの効果
高齢者は、インフルエンザワクチンを接種することで、
発病リスクを34~55%減、死亡リスクを82%減
することができるという、データもあります。
例年、3月頃までインフルエンザは流行しますので、まだワクチンは間に合います。
もしインフルエンザに罹った場合、症状が落ち着いても、
人に移す可能性があるので、人に移さないように気をつけなくてはいけませんね。
こちらもあわせて読みたい
- デングウイルスとは?感染経路は?デング熱の予防・症状・治療方法は?
- エボラ出血熱とは?弱点は?感染ルートは?
- セアカゴケグモが都内に出没!駆除剤は?症状は?見つけたら?
- ヒトスジシマカがデング熱を媒介!分布は?天敵は?駆除方法は?