日本人が大好きなウナギ(ニホンウナギ)が、
6月12日、IUCN(国際自然保護連合)によって、
絶滅危惧種に指定され、
レッドリストに掲載されたそうです。
土用の丑の日が近づく中、
絶滅危惧種の影響などについて調べてみました。
絶滅危惧種とは?
人間の影響によって、生物の種が絶滅することを防ぐため、
生息環境の保全や、人間による保護活動が行われることがあります。
その保全活動を行うために、どの種が絶滅の危機にあるのか、
などを知る必要があり、絶滅の恐れがある野生生物を特定します。
現在、絶滅危惧種は、テングザル、アオウミガメ、スマトラトラなど
約2万種に及ぶ生物が登録されています。
絶滅危惧種の影響は?
ニホンウナギは、絶滅危惧種ⅠB類に指定されました。
生息数やデータに基づいて、
レッドリストという8つの 段階に区分けされていますが、
絶滅危惧種ⅠB類は、 絶滅、野生絶滅、絶滅危惧種ⅠA類に次ぐ
上から 4番目となっています。
これは、「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」という レベルです。
ニホンウナギ(稚魚)の漁獲量は、 この50年で1/40に激減しているそうです。
IUCNが今回指定した理由として、 生息地の減少、乱獲、海流の変化を上げています。
林農水相は、「対策は急務である。資源管理に取り組んでいきたい」 としています。
レッドリストには、法的拘束力はなく、 捕獲や取引の規制は行われません。
これを聞くと、食卓には特に影響がないように思えますね。
ですが、レッドリストは、ワシントン条約で、
国際取引の規制を決める際の科学的な根拠となりますので、
今後、影響が及ぶ可能性があります。
専門家によりますと、
「ワシントン条約に発展する可能性はすぐにはないと思う。
あくまで警鐘を鳴らすというところだと思う」 とのことです。
今年は、ウナギが豊漁ということで、
9月以降、お安くなってくるのでは?という ニュースがあり、
o(・∇・o)(o・∇・)o ヤッタ! と期待していたのですが、
急に絶滅危惧種に登録!、というニュースに 驚きました。(;゚Д゚)
当分、食卓への影響はないようですが、
いつ漁が規制されるようになるかわからない 不安がありますね。
ウナギは養殖に成功しているので、 養殖物を食べればいい、と思いますが、
近年は養殖用の稚魚が不漁で 養殖業をやめる業者が相次いでいたといいます。
しかも、養殖用の稚魚の多くは海外からの輸入ということで、
万が一、ワシントン条約のリストに入り、
輸出入に規制がかかると 養殖業の廃業が加速される恐れがあります。
いまでも、うな重など、高くてなかなか口に入りませんが、
お金を出しても買えない、 そんな日がやってくるのかもしれません。( ;∀;)
土用の丑の日はいつ?
ところで、今年の土用の丑の日はいつでしょう? 土用とは
五行に由来する暦の雑節である。 1年のうち不連続な4つの期間で、 四立(立夏・立秋・立冬・立春)の 直前約18日間ずつである。 土用の間のうち十二支が丑の日である。 引用元:wikipedia
少しわかりにくいですよね。
要は、土用の丑の日は年間を通してあります。
が、一般的に土用の丑の日、といえば、 夏ということになっています。
また、土用の丑の日は、毎年異なります。
暦によって、1日だけの年と2日ある年がありますが、
今年は1日だけのようです。
2014年の土用の丑の日は、7月29日です。
この暦の節目でもある土用の丑の日に、
ビタミンA・Eなどの栄養が豊富なウナギを 食べて暑い時期を乗り切ろう、というわけです。
もしかすると、今以上に高くなる可能性があるウナギ。
今のうちに食べておいたほうが いいのかもしれませんね。
私も、毎年、食べなくては!という 強い思い入れは、
そこまでなかったのですが、
今年は少し良い鰻屋さんに行って
貴重なウナギをありがたく味わっておこうかな、 と思ってます。(*´∇`*)