セルフメディケーションって知ってますか?
最近、ドラッグストアなどで売られている
風邪薬や胃腸薬などでたまに見かける
『セルフメディケーション・税・控除対象』
というマーク。
気にもとめていませんでしたが、これが重要なんです。
薬で節税!な方法や対象となる人などを
まとめました。
目次
セルフメディケーション税制とは?
セルフメディケーション税制とは
2017年1月1日から施行される
新たな税金控除制度のことです。
『セルフメディケーション・税・控除対象』のマークは、
セルフメディケーション税制の対象商品であることを意味しています。
対象となっている市販薬の購入金額が
1年間に1万2000円を超えた場合、確定申告をすると
一定の金額がその年の所得から控除されるという制度です。
※上限8万8000円
セルフメディケーション税制対象の市販薬は?
すべての市販薬が、セルフメディケーションの
対象となるわけではありません。
セルフメディケーションの対象
- 全部で1555品目(市販薬全体の市場規模の25%)
- 判断基準は、厚生労働省が指定した82の成分が入っているかどうか
上記のような取り決めがあるため、
同じ種類・シリーズの薬でも
タイプによって違いがあります。
控除あり | 控除なし | |
---|---|---|
ベンザブロック | ・のど(ベンザブロックL) ・熱(ベンザブロックIP) | ・鼻(ベンザブロックS) |
ルルアタック | ・のど(ルルアタックEX) ・鼻(ルルアタックNX) | ・発熱・さむけ(ルルアタックFX) |
↑のように同じシリーズでも
セルフメディケーションの対象となるものとならないものがあります。
セルフメディケーションの対象かどうか見分け方は?
すべての市販薬がセルフメディケーションの対象ではないため、
対象かどうかという見分けが必要です。
一番簡単なのは、市販薬にセルフメディケーションのマークが
あるかどうか確認することです。
商品のパッケージや陳列棚に表示されることになっているそうです。
が、注意が必要なのは、メーカーや薬局には識別マークをつける義務はないので、
セルフメディケーションの対象となっている商品でも
マークが付いていないものがあるのです。
一番確実なのは、薬剤師さんに確認するのがいいそうです。
セルフメディケーションのマークをつけたほうが
薬が売れそうなので、メーカー側も今後はできるだけ付ける方向に
なるのではないでしょうかね。
セルフメディケーションは誰でも申請できる?
セルフメディケーション税制の対象となる人は
以下のような人です。
所得税や住民税を納めていて以下のいずれかを受けている人
- 特定健康診査(いわゆるメタボ健診)
- 予防接種
- 定期健康診断(事業主健診)
- 健康診断
- がん健診
会社で健康診断を受けている人も含まれています。
世帯主が受けていれば大丈夫です。
セルフメディケーションでどのくらい戻ってくる?
セルフメディケーションでどのくらいのお金が戻ってくるのかが
一番気になりますよね。
例:4人家族で年収500万円
年間3万円の薬を購入している場合
・所得税
3万円-1万2000円(下限額)×10%(所得税の税率)=1800円(控除額)
・住民税
3万円-1万2000円(下限額)×10%(住民税の税率)=1800円(控除額)
合計 3600円
上記例では、3600円が返ってくることになりますね。
市販薬って以外と高くてすぐに1万円とかいきそうなので、
少しでも戻ってくると助かります。
ただ、医療費控除と併用はできないなど注意点もありますので、
よく調べて利用したほうがいですね。