線虫ががん発見に役立つ!線虫とは?検査方法は?

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線虫線虫ががんを発見できるという衝撃的な

ニュースが放送されていました。

 

かなりな精度らしく、線虫ってスゴイ!って

思ったのですが、ちょっと見た目はぞわぞわっと

してしまいます。(^^;)

 

そもそも線虫ってなんだろ?

がんをどうやって発見するのか、など

調べてみました。

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線虫とは?

線形動物を線虫とも言うようです。

 

線形動物とは、線形動物門に属する動物の総称です。

 

要は、触手や足などを持たない、

糸状の細長い体を持つ生き物のことです。

 

基本的に、無色透明だそうです。

 

土の中に莫大な数の線虫がおり、

地球上のバイオマスの15%を占めていると

言われているそうです。

 

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線虫ががんを診断!検査方法は?

線虫の実物を写真とかであまり見たくないですね。

 

テレビで動いている姿を見ましたが、

それだけでゾワゾワっとしてしまいました。(--;)

 

でも、そんな線虫ががんを発見できるという

すごい能力?を持っているらしく、

線虫、スゴイよ!と単純に思いました。

 

線虫によるがんの診断方法は、

尿1滴で出来るそうです。

 

がん細胞は、線虫が好む匂いを発しているらしく、

がんである人の尿に集まってくるのだそうです。

 

逆に線虫は健康な人の尿の匂いは嫌いらしく、

逃げていくので集まりません。

 

とても不思議な性質ですね。

 

線虫が味や匂いを嗅ぎ分けることは知られていたことだそうですが、

がん細胞の匂いに集まるという発見はすごいです。

 

線虫によるがん患者の発見確率は?

がん患者の発見確率は、95.8%という高い数値になっています。

腫瘍マーカーでの発見確率が、25.0%なので、

どれほど高い精度かがわかると思います。

 

しかも、線虫によるがん発見にかかる時間は、

約1時間半です。

 

今までの検診ですと、1日はかかっていましたので、

とても早くかなり正確に診断が可能となる、ということですね。

 

また、線虫によるがん発見は、診断が早いだけでなく、

早期がん(ステージ0&1)の発見にも役立つそうです。

 

線虫 : 88~100%

腫瘍マーカー(血液検査) : 0~33%

 

早期がんの発見に関しては、

線虫の働きはすごいですね。

 

腫瘍マーカーでは、ほぼ見つけることが出来ない早期がんを

かなり高い確率で見るけることが出来ます。

 

早期発見ということが、がんにはとても重要となりますので、

線虫ががんを診断できるということがわかったのは、

大変な発見ということですね。

 

線虫ががんを診断する検査の費用は?

検査の費用は、おそらく1回100円 + 人件費など数百円だそうです。

 

腫瘍マーカー(血液検査)が、2500円~1万円ですから、

非常に診断を受けやすい環境になりますね。

 

線虫は、土の中にいるということと、

研究者も線虫を培養することができるそうで、

価格を安くできるそうです。

 

線虫はどんながんを発見できる?

線虫は、現在の研究段階では、

以下の9種類のがんに反応するそうです。

 

  1. 食道がん
  2. 肺がん
  3. 乳がん
  4. 胃がん
  5. 胆管がん
  6. すい臓がん
  7. 大腸がん
  8. 消化管間質腫瘍
  9. 前立腺がん

 

子宮がんには、残念ながら対応していないようですが、

発見が難しく発見された時には、手遅れと言われている

すい臓がんなども発見できるというのは、大変助かりますね。

 

今、研究されているのは、特定のがんのみに

近寄っていく線虫の種類がないかを調べているのだそうです。

 

線虫のがん診断の実用化は?

線虫によるがんの診断は、5年で技術的に確立し、

実用化は10年後とみられています。

 

現在、日立製作所などが、研究データを使って

がん検診システムの構築に乗り出しているそうです。

 

線虫ががんを診断する検査方法の課題は?

線虫によるがん診断のこれからの課題としては、

まだまだ実例数が不足しているということです。

 

また、新しい発見のため、薬事法など法律の問題があります。

 

また、今回の実験で、5%の誤診断がありましたが、

がんでない人をがんと判断してしまうと、

健康な人にがんの治療をしてしまうことになる、

ということが大きな課題となってきます。

 

この線虫によるがん診断が実用化されれば、

安く、しかも尿だけでがんかどうかがわかるということで、

とても期待の持てる世界的な発見ですね。

 

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