ヒートショック対策!部屋ごとに適した暖房器具は?

ヒートショック 健康・病気

※ 当サイトでは記事内に広告を利用しています。

Pocket

ヒートショック

季節の変わり目は体調を崩しやすいですよね。

 

外は寒く、家の中は暖かいという状況で、

寒暖差が激しくなると多発するのが、突然死です。

 

心筋梗塞や脳卒中が急増するといいますが、

なぜ冬に多いのでしょうか?

 

ヒートショックとは?その原因や予防策などをまとめました。

 

Sponsored Link

ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急な温度差が原因で血管が急激に収縮し、

心臓に負担をかける状態です。

 

ヒートショックで亡くなった人は、1年で約1万7000人

(2011年 東京都健康長寿医療センター調べ)と、

なんと交通事故による死者数の3倍以上となっています。

 

寒くなってくる11月くらいからヒートショックが増え始めます。

 

特に高齢者に多く、入浴中に亡くなられている方の

70~80%が65歳以上の高齢者です。

 

が、若い人もなる可能性はあります。

 

温度差の変化のことなど普段あまり考えませんが、

ヒートショックには気をつけなくてはいけないですね。

 

Sponsored Link

冬に多くなる突然死

冬は、特に心筋梗塞や脳卒中などの突然死が急増します。

 

心筋梗塞とは?

心臓の周りの血管が詰まり、血が流れなくなってしまい、

心臓の筋肉が壊死する障害。

 

脳卒中とは?

脳内の血管が破れたり詰まったりして脳細胞が壊死してしまう障害。

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など。

 

病気の前兆は?

心筋梗塞や脳卒中などは、下記のような前兆が現れる場合があります。

 

心筋梗塞

胸の痛み、吐き気、むかつき、肩・背中の痛み、歯の痛み、冷や汗、肩こりなど

※痛みを感じないケースもある

 

脳卒中

頭痛、めまい、手足のしびれ、脱力感、ろれつが回らない、

物が2重に見える、顔の片側がゆがむ、耳鳴りなど。

※少し時間が経つと症状が消えてしまうケースも

 

冬に突然死が起こりやすい理由として、下記の3点があげられます。

  1. 寒くなると体の熱を逃がさないように血管が収縮し、血圧が上昇する。
  2. 血管が収縮した状態が続くと血流が悪くなる。
  3. 固く狭くなった血管を血液が流れると詰まりやすくなる。

 

特に気を付けなければいけないのが、ヒートショックなのです。

 

ヒートショックが起きやすい場所は?

ヒートショック危険地帯は、家の様々な所にありますが、

特にヒートショックが起きやすい場所は、風呂、トイレ、寝室となっています。

 

一瞬で血圧が30以上、上下するとヒートショックになりやすくなります。

 

風呂 暖かい部屋から寒い脱衣所に行き、熱いお湯に入る
トイレ 暖かい部屋から、寒いトイレに行き、いきむことで血圧が上昇し、負担が大きくなる
寝室 寝室の中の温度と寝具内との温度差が20度くらいある。

 

節電と言われていますが、家の中でも寒暖差が生じるということで、

無理のない節電が必要です。

 

逆に北海道などは、オールヒーティングで、家中暖かくなっているので、

ヒートショックは少ないと言われています。

 

ヒートショックの対策は?

ヒートショックから身を守る術として、

部屋の中での温度差をなくすということが大切になってきます。

 

脱衣所

暖房器具などで暖めておく。

 

浴室

風呂のフタは開けて、湯気を充満させ浴室の温度を上げておく。

湯船の温度は、38~40℃にし、入浴時間は短めにする。

 

寝室

暖房をつけて、室温を20~25℃に保つ。

節電を考えるなら、起床時間1時間前にタイマーを合わせる。

起き上がるときはゆっくり起き上がる。

 

トイレ

上着を1枚多めに羽織る。

便座カバーやヒーターを活用する。

 

もっとも死亡率が多いのはお風呂です。

 

お湯の温度が、42℃以上になると、血液を固まらせる物質が出てくるので、

血液がドロドロして固まりやすくなるそうです。

 

寒い冬は特に暖かいお湯に入りたいと温度を高めにしますが、

42℃以上にはしない方がいいですね。

 

41℃で15分くらいの入浴で、体温が1℃くらい上がるので、

それが適温だそうです。

 

寒い日にもっと温かいお湯につかりたい、という時は、

お湯から出る直前に差し湯をして温まるといいです。

 

シャワーの温度も41℃くらいがいいのですが、

シャワーの場合は、出た直後から空調で身体が冷やされるので、

少し高めの温度でも良いそうです。

 

ヒートショックの意外な注意点

ヒートショックは、お風呂でなることが多いですが、

意外な場所でもなることがあります。

 

朝のゴミ出しや、露天風呂、寒暖差の大きい日の帰宅時です。

 

朝のゴミ出しは、少しだから大丈夫だろうと

薄着のまま出かけてしまいがちですが、

気温差で倒れてしまうということがあります。

 

露天風呂は、掛け湯もそこそこに露天風呂に行くと、血圧が変化し、

ヒートショックになる場合があります。

 

内湯で体を十分温めて、露天風呂に行くまでの間に

体が冷えないようにすることが重要です。

 

朝の露天風呂も良くありません。

夜の睡眠で汗として体の水分が出て、水分不足になっているところに、

朝の寒さで血管がぐっと縮まり、外に出てさらに縮まるということで、

とても危険です。

 

サウナから水風呂も危険です。

 

血圧の高い人は特に気を付ける必要があります。

 

暖冬は、ヒートショックに特に要注意です。

暖冬とは、日ごとの寒暖差が大きくなることを言います。

 

暖かい日は油断して薄着で外に出てしまいがちですが、

急に寒くなってしまうということが起きるので、

暖冬こそヒートショックに対する油断を生んでしまうのです。

 

昨日までは比較的暖かかったので、薄着で出社し、

帰宅時、外に出ると気温はかなり下がっているが、

持っている上着は薄いものだけ、ということで、

寒暖差で倒れてしまうということがあります。

 

暖冬で日中が暖かくても、夜気温が下がることを念頭に

洋服を考えたほうがいいですね。

 

油断こそがヒートショックの大敵となるのです。

 

ヒートショック 予防!部屋ごとに適した暖房器具は?

ヒートショックを防ぐには、部屋ごとに適した暖房を

設置することが重要です。

 

それぞれの場所で効果的な暖房器具は、以下のようになります。

 

寝室は、パネルヒーターやオイルヒーターが適しており、

乾燥を防ぐことができるパネルヒーターがおススメです。

 

30分程度で温度を20度以上に保つことが可能で、

音も聞こえず、就寝時には最適です。

 

 

トイレは、すぐに温まるファンヒーターがおススメです。

小型タイプのセラミックファンヒーターは、

温風もピンポイントに当てられ、下半身を中心に温めることができます。

 

センサーが付いている物もあり、自動で作動させることが可能なので、

消し忘れもなく節約にもなり、費用対効果が高いです。

 

脱衣所は、すぐに温まって遠赤外線効果のあるカーボンヒーターがおススメ。

遠赤外線というのは体に直接暖かさを伝えるので、

裸になった時に暖かいと感じやすいです。

 

あまり風が出にくいものの方が、裸になった時に、ゾクッとしないので、

いいですね。

 

ということで、すぐ温まり、風が出ないカーボンヒーターが最適です。

天井照明のスイッチと一体型になっている物もあり、

離れた場所から緩やかに体を温めることが可能な商品もあります。

 

うちの実家にも脱衣所にはカーボンヒーターが設置されていました。

すぐに温まりますし、いいですよ。

 

暖房器具の選び方ひとつでヒートショック危険地帯の解消につながります。

温度差にしっかり対応しておけば、ヒートショックになりにくくなります。

高血圧の人はより注意が必要です。

 

1枚上着を羽織る、靴下を履く、スリッパを履くことでも随分違います。

 

ヒートショックはいつ起こるかわかりませんので、

常に意識しておくことが大切です。

 

こちらもあわせて読みたい

 

タイトルとURLをコピーしました